コロナ禍期間中の本屋さんでふと手にした一冊は、TEDトークでも人気のあるハンス・ロスリングの著書でした。彼は医者でもあるが、多くの講演を行っている。その際のエピソードを紹介しながら、データーを正しく読み解く習慣の大事さを教えてくれる著書である。
本著は、単なる統計データーの解説書ではない。多くの人が世界の情勢を勘違いしている理由がどこにあるのか、彼の家族と協力して書き上げている。最後まで読んでいくと、彼が人生の最後に伝えたかったことが明確になってくる。
冒頭に13の質問がある。皆さんはチンパンジーよりも高い正答率を得ることができるか、一度試してみてはどうでしょうか。
コラム掲載号:
理工学メディアセンターニュース251号(2023年12月)