会期:2013年10月9日(水)~10月15日(火) (終了しました)
会場:丸善・丸の内本店4階ギャラリー (入場無料)
時間:9:00~21:00 最終日17:00閉場
主催:慶應義塾図書館
協賛:丸善株式会社
百科事典といえば、ディドロとダランベールの『百科全書』が元祖です。ルネサンス以来のすべての知識を詰め込んだこの特大玉手箱が、私たちに投げかけてくる切実な問いとは何か。玉手箱をひもときましょう。箱は精一杯答えてくれるはずです。
10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝) 14:00~
慶應義塾大学名誉教授 鷲見 洋一
「一般に趣意書とは、出版を予定する書籍の企画書です。『百科全書』最初期の企画は、英国人チェンバーズによる『サイクロピーディア』の単なる翻訳でした。 1745年にル・ブルトンが印刷・配布した『第一趣意書』は現在唯一残されている翻訳草稿です。本巻と同じ紙、版型、活字で印刷された本資料は、ディドロ やダランベールが企画の中心になる以前の貴重な資料であり、世界でフランス国立図書館、ヴァージニア大学、慶應義塾図書館の3ヶ所にしか残存していない世 界的な稀覯書です。
「『百科全書』、または諸学問、技芸に関する合理的事典」という正式名称を持つ『百科全書』は、ルネサンス以来およそ考えられる限りの知の全領域をくまなく探査 することを目指し、ついには本文17巻、図版11巻という巨大な大百科事典となって空前の商業的成功をおさめました。下記は本文第1巻に後から挿入された 図版で、「啓蒙」(理性の光で無知の闇を照らす)の旗印をそのまま絵にした寓意画です。
ゲスナーは1551年からラテン語による『動物誌』初版の刊行を始め、「胎生の四足動物」など5巻を出版しました。本書はそのドイツ語版で、4巻分が合本されています。このドイツ語版の図版は、当時の職人の手で彩色が施してあり、きわめて資料価値が高いものです(下記は「犀」の図版)。本展示会では、ヨーロッパ書物史の流れのなかで百科事典と深く影響しあっていた博物図鑑も展示します。
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慶應義塾大学三田メディアセンター
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