観光客はじめ人々の交流が増えつつある昨今、日本の文化や風景、歴史について海外からも広く関心が高まっています。
そこで今展示では、「蔵書の中の日本」をテーマに、日本文化を象徴する文学・芸能・四季・茶道・料理・名所のテーマのなかから、和書や洋書、浮世絵、絵巻資料など、近世から明治期の資料を中心に紹介します。歌舞伎や能楽をはじめとする演劇資料、四季を愛でる様子が描かれた明治時代の浮世絵、日本の御伽草子や古典文学、軍記物の作品、江戸時代の料理献立表や、和菓子の図柄が描かれた巻物、茶道具や茶室の絵入りの解説資料や、イギリスで出版された旅行者向けのガイドブックまで、様々な資料を展示します。
三田メディアセンターが所蔵する、料理や茶道に特化したコレクションや、浮世絵のコレクションなど、バラエティに富んだ資料群の展示資料を通して、日本らしさを感じていただければ幸いです。

主な展示資料：
・『[狂言絵尽集成]』 大坂：西村 他,  [江戸後期]刊　
・『天守物語』（原稿） 泉鏡花 近現代
・『俊寛』 [本阿弥光悦] [慶長]刊
・『平家物語』12巻 京都：村上勘兵衞, 享保12 年(1727)　
・『[小敦盛]』 [室町末江戸初期]写 絵巻
・『名所江戸百景 芝うらの風景』 歌川広重 江戸：魚屋栄吉, 安政3年(1856)  
・Basil Hall Chamberlain and W. B. Mason. A handbook for travellers in Japan. London : J. Murray, 1894
・『豆腐百珍 續編』　何必醇[酔狂道人]著 大坂：尾善七等, 天明3年刊(1783)　
・『[菓子図柄各種之図]』　[石井泰次郎] 写
・『古今名物類聚』 陶斎尚古老人[松平不味(ふまい)]　寛政3年(1791)刊　
・『利休茶道具図絵』 山田宗徧　平安書房　元禄15年(1702)刊

会期・開室時間

2024年4月15日（月）～　6月15日（土）

　前期：4月15日（月）～5月9日（木）　後期：5月13日（月）～6月15日（土）

平日 9:00-18:20　
土曜 9:00-16:50
休室日：日曜・祝日（除：4月29日）、5月10日（展示入替日）

※一般の方もご見学いただけます（入場無料）

展示場所

慶應義塾図書館 1階展示室 [三田]　交通アクセス
東京都港区三田2-15-45 　慶應義塾大学キャンパス内
 

主催

三田メディアセンター展示委員会