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オープンアクセス論文を探す・公開する

オープンアクセス(OA)とは

インターネット上で公開され、誰でも無料でアクセスし利用できるということをオープンアクセス(Open Access:OA)といいます(Budapest Open Access Initiativeより)。
掲載先や論文掲載料(Article Processing Charge:APC)の支払い者によって、主に以下の4種類に分類できます。
国際的な助成機関より推奨されているのは主にゴールドもしくはグリーンです。

ゴールド(ゴールドOA)
出版社サイトにおいて、読者(大学・図書館等の機関を含む)が購読料を支払わない雑誌(オープンアクセス誌)に掲載されるものです。著者が論文掲載料(APC)を支払います。
著者ではなく、研究機関や公的助成機関、出版社、学会等が費用を負担するものをダイヤモンドOAと呼ぶこともあります。

グリーン(グリーンOA
機関リポジトリ等において、著者自身が従来の学術雑誌(購読誌)に掲載された論文を公開するものです。セルフアーカイビングと呼ぶこともあります。査読済みの著者最終稿(Author Accepted Manuscript)のほか、学術雑誌に公開されたものと同一の版が一定の期間を経て公開される場合もあります。

ハイブリッド(ハイブリッドOA)
出版社サイトで提供される購読誌のうち、一部の論文について著者が論文掲載料(APC)を支払い、無料で公開されているものをハイブリッドジャーナルと呼びます。APCが高騰しやすい、出版社が購読料とAPCの二重取り(ダブルディッピング)を行っているなどの批判もあります。

ブロンズ(ブロンズOA)
ノーベル賞受賞者の論文などが出版社サイトにおいて一時的に公開されることがあります。多くの場合、再利用は明確には許可されていません

FAQ

オープンアクセス論文は質が低い?  ×
Springer, Nature,  Elsevirなどの大手出版社も傘下にオープンアクセス誌を持ち、ほとんどのオープンアクセスジャーナルは査読付きです。

オープンアクセス論文は印刷版と同じ?  ×
査読に通る前の原稿、査読済みの著者最終稿(Author Accepted Manuscript)、出版社版の完成稿(Version of Record)など、様々な段階の文献が公開されています。利用する際はどの出版プロセスの論文であるか確認してください。

費用負担が大変?
研究者の経済的負担を軽減するため、研究者の所属機関や学術団体によっては論文掲載料(APC)の助成制度があります。
慶應義塾所属の研究者向けにも補助・免除・割引の制度があります。
科研費ではオープンアクセス化のための投稿料・掲載料について直接経費から支出することができます。